遠藤大使の挨拶
令和7年1月29日
2025年1月
昨年12月2日に、駐イラク日本国特命全権大使としてバグダッドに着任いたしました遠藤彰でございます。1月7日には、ラシード大統領に信任状を奉呈いたしました。平和的発展を遂げつつあるイラクに、第二の故郷ともいえるこの地へ再び戻ることができ、大変光栄に感じております。
今回の着任は私にとって4度目のイラク勤務となります。初めての赴任は2004年であり、復興支援活動を自衛隊がムサンナー県サマーワで行っていた際に、サマーワの日本政府連絡事務所で勤務しました。その後、戦後の不安定な状況を克服しイラクが主体となった国造りが始まった状況下にあった2009年から、また、イラク国民がいわゆる「イスラム国」掃討を実現し改めて復興に向けて動き出した状況下にあった2017年からの期間にバグダッドの大使館に勤務しました。現在、当時を懐かしく思い出しながら、目覚ましい発展を遂げつつあるイラクの姿を目の当たりにし、時代の移り変わりを強く実感しております。
イラクと日本の外交関係は、1939年の国交樹立以来、80年以上にわたる歴史を刻んできました。この間、両国の関係は幅広い分野で極めて緊密なものとなっており、今日では重要なパートナーシップを築いております。
2003年以来、日本政府と日本国民は、幾度も困難な状況を乗り越えてきたイラクの人々に寄り添い、その復興を後押しするべく多岐にわたる支援を展開してまいりました。石油、電力、上下水道、農業、医療・保健、教育などの分野において、共に取り組んできました。その総額は200億ドルを超える規模となっております。これらの取り組みが、イラクの安定と平和の礎となっていることを喜ばしく思い、そして、国民一人一人の希望に満ちた未来に貢献するものであると信じております。
また、経済面においても、イラクは4500万人を超える人口と豊富な天然資源を有し、あらゆる分野において巨大な市場となるポテンシャルを持っております。また、日・イラク間経済関係の隆盛は1980年代に遡りますが、この時代の記憶から、イラク人は未だに日本及び日本製品への愛着を強く持っております。日本企業の皆様が、このポテンシャル溢れるイラク市場へ進出されることを強く期待いたします。
イラクは、中東の安定を支える要の国として、日本にとって極めて重要な存在であります。実際に、イラクは地域の平和と安定の確保において、戦略的な役割を果たしてきました。私自身、この歴史的かつ重要なイラクの平和的発展の時期に、日・イラク両国間の友好関係のさらなる強化のために尽力してまいる所存です。
遠藤 彰
駐イラク日本国特命全権大使
昨年12月2日に、駐イラク日本国特命全権大使としてバグダッドに着任いたしました遠藤彰でございます。1月7日には、ラシード大統領に信任状を奉呈いたしました。平和的発展を遂げつつあるイラクに、第二の故郷ともいえるこの地へ再び戻ることができ、大変光栄に感じております。
今回の着任は私にとって4度目のイラク勤務となります。初めての赴任は2004年であり、復興支援活動を自衛隊がムサンナー県サマーワで行っていた際に、サマーワの日本政府連絡事務所で勤務しました。その後、戦後の不安定な状況を克服しイラクが主体となった国造りが始まった状況下にあった2009年から、また、イラク国民がいわゆる「イスラム国」掃討を実現し改めて復興に向けて動き出した状況下にあった2017年からの期間にバグダッドの大使館に勤務しました。現在、当時を懐かしく思い出しながら、目覚ましい発展を遂げつつあるイラクの姿を目の当たりにし、時代の移り変わりを強く実感しております。
イラクと日本の外交関係は、1939年の国交樹立以来、80年以上にわたる歴史を刻んできました。この間、両国の関係は幅広い分野で極めて緊密なものとなっており、今日では重要なパートナーシップを築いております。
2003年以来、日本政府と日本国民は、幾度も困難な状況を乗り越えてきたイラクの人々に寄り添い、その復興を後押しするべく多岐にわたる支援を展開してまいりました。石油、電力、上下水道、農業、医療・保健、教育などの分野において、共に取り組んできました。その総額は200億ドルを超える規模となっております。これらの取り組みが、イラクの安定と平和の礎となっていることを喜ばしく思い、そして、国民一人一人の希望に満ちた未来に貢献するものであると信じております。
また、経済面においても、イラクは4500万人を超える人口と豊富な天然資源を有し、あらゆる分野において巨大な市場となるポテンシャルを持っております。また、日・イラク間経済関係の隆盛は1980年代に遡りますが、この時代の記憶から、イラク人は未だに日本及び日本製品への愛着を強く持っております。日本企業の皆様が、このポテンシャル溢れるイラク市場へ進出されることを強く期待いたします。
イラクは、中東の安定を支える要の国として、日本にとって極めて重要な存在であります。実際に、イラクは地域の平和と安定の確保において、戦略的な役割を果たしてきました。私自身、この歴史的かつ重要なイラクの平和的発展の時期に、日・イラク両国間の友好関係のさらなる強化のために尽力してまいる所存です。
遠藤 彰
駐イラク日本国特命全権大使