鈴木大使からのメッセージ

2020/11/5
皆様にご挨拶申し上げます。
 
10月、駐イラク大使としてバグダッドに着任いたしました。
 
在イラク大使館には、8年前の2012年から翌13年にかけ、公使として勤務しました。2004年サマーワに自衛隊部隊が派遣された際には外務省員としてこれに伴い、08年にも安全確認のためバグダッドとエルビルを訪問しました。これらの間にも、イラクでは多くの出来事と変化がありました。
 
2003年以来、イラクの安定化と復興に向け、日本からは様々な経済協力を行ってきています。無償協力や円借款、技術協力、国際機関を通じた支援などその形は様々で、分野も多岐にわたります。中でも石油・ガス、電力、上下水道など、国の経済と国民の生活に直結する分野で、長年の戦乱で疲弊したインフラを立て直し発展させるため、我が国が実施してきている多くのプロジェクトが重要な役割を果たしています。
また近年は国内避難民のための緊急人道支援、本年はコロナ対策のための医療支援など、新たな課題に対処するための協力も行っています。
 
これら協力は、外務省と大使館に加え関係省庁、JICA、実施にあたる企業など、日本の多くの方々の、年月をかけた努力によって成就し、あるいは継続されています。
 
治安状況や不安定な地域情勢、政府の逼迫する財政状況、様々な改革の必要性、そしてコロナ禍と、イラクとその人々が多くの課題と困難に立ち向かう中で、我が国も引き続き官民さまざまな関係者が一体となって困難を乗り越え、両国協力の実を挙げてゆくことができれば、そして政治・経済・文化・学術など幅広い分野での交流を更に深めてゆくことができればと考えています。
 
80年以上にわたる両国の友好関係を一層増進するために私も微力を尽くして参りたく、皆様のご協力をお願いいたします。

鈴木光太郎